岡山セラミックスセンター 耐火物ってどんなもの?

耐火物とは

耐火物とは、高温に耐えられる素材のことです。
例えば、溶けた鉄は1500℃以上にもなるため、溶鋼炉には耐火物が使われています。

溶鋼炉の他にも、ガラスを溶かす溶解炉、セメントをつくる焼成炉、ゴミを燃やす焼却炉など、耐火物は様々な設備に利用されています。

普段の生活の中で耐火物を直接見る機会はありませんが、実は私たちの暮らしを支えている、とても重要な素材なのです。

溶鋼炉
溶解炉
焼却炉

耐火物がなかったら、鉄もガラスも作れないんです

耐火物の種類

耐火物は大きく分けて2種類あります。
レンガやプレートなどの「定形耐火物」と、粉末状や粘土状の「不定形耐火物」です。

定形耐火物の例

定形耐火物

ブロック状で、積み上げたり、
組み込んだりして施工するもの

不定形耐火物の例

不定形耐火物

セメントのように、吹き付けたり、
流し込んだりして施工するもの

耐火物ができるまで

  1. 原料
  2. 粉砕
  3. ふるい分け

定形耐火物

  1. 配合・混練
  2. 成形
  3. 不焼成れんが

    1. 乾燥

    焼成れんが

    1. 乾燥
    2. 焼成
  4. 検査
  5. 包装

不定形耐火物

  1. 配合・混合
  2. 検査
  3. 袋詰め
  1. 配送

社会を支える耐火物

私たちの身のまわりにある様々な製品は、耐火物の働きなしには生まれません。
耐火物は、文明社会にとって欠かせないものなのです。